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東海道新幹線のホームにある売店などを管理する会社に勤めて10年が経った頃、植田けいこは、ある店舗のリーダーに抜てきされた。「売上管理はもちろん、アルバイトスタッフをまとめるなど、責任あるポストでした。とてもやりがいを感じながら、仕事に打ち込みました」
忙しい日々を過ごす毎日が続いた。そして、リーダーとしての仕事にも慣れてきたとき、植田は、ふと「これから」のことを考えた。「今後、この会社で何が学べるかなと考えてみたんです。でも、具体的にイメージすることができなかった。それで思ったんです。これ以上在籍していても、自分を成長させることはできないなと」
転職というキーワードが浮かんだ瞬間だった。では、どんな仕事に就きたいのか――。植田は「人とつながりのある仕事がしたい」と思った。さらに「手に職をつけたい」とも思った。
ぱっと頭に浮かんだのが、IT関連の仕事だった。
「その会社の前の会社では、英文タイプで、英文レターを打つ仕事をしていたんですね。パソコンのタイピングには自信がありました。それで何となく、IT関連の仕事が思い浮かんだんです」
ハローワークに通うなかで、プログラミングやネットワーク系の仕事の存在を知った。
「プログラマーというと、ただキーボードに向かっているだけのイメージだったんですが、そうじゃないことが分かりました。例えば、ショッピングサイトを作れば、その向こう側に、そのサイトを利用する方がいる。ネットワークも、人と人とがつながるための役割を担っていることも知りました」
植田は、これらの基礎知識を学ぶため、会社を辞め職業訓練校に通い始めた。実践講習を通じ「自分が求めている仕事は、ここにある」と確信した。
そんなときだった。訓練校で会社説明会が開かれ、そこにクロス・ヘッドが来た。自分が望んでいる業務を行っている会社だった。さらに、基礎研修制度があることも知った。「初心者の私でも、やれるかもしれない」と植田は思った。面接に行くと、とても明るい雰囲気の会社であることを肌で感じた。
その1ヵ月後、植田はクロス・ヘッドに入社した――。
「未経験でも、やりたい仕事であれば、飛びこむべきだと思ったんです」
植田けいこ 先輩からのメッセージ
クロス・ヘッドに就職すると、まずは1ヵ月間、ネットワークに関する知識などを基礎研修で学ぶのですが、どうしても理解できないこともあるんですね。そのとき、助けてくれたのが同期でした。私が転職したときには、2人の同期がいたのですが、いつも研修後、みんなで集まり、その日に学んだことを復習していました。
2007年2月に入社し、研修後の配属先は、ホスティング企業のヘルプデスク。現在も、同じ仕事に就いています。「ウェブが見られない」など、お客様からの問い合わせに応じ、サーバー内にアクセスし問題個所を見つけ出し、修正していくのが主な仕事内容です。
ヘルプデスクは、ヒューマンスキルが求められる仕事でもあります。その意味で、接客業での経験はとても生きていると実感していますね。30歳を超えて、この会社に転職してきましたが、私自身、まったく遅かったとは思っていません。今後も努力を重ね、一歩一歩、成長していきたいです。
取材日: 2008年10月







