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それは大学4年の夏のことだった――。大学に在籍していた田中陽は、新卒就職活動の終盤に入った時期とはいえ、車関係の仕事に就きたいという思いが断ち切れずにいた。
「ずっと車が好きだったんです。最初は趣味の範ちゅうで満足していたのですが、いつの間にか、それでは納得ができなくなってしまったんです。やはり、車関係の仕事を目指そうと決意しました。思い立ったら動かずにはいられない人間なんです」
スタートは、アルバイトでも構わないと思った。働き始めたのは、東京・お台場の大手カー用品の店舗だった。そこで1年間働き、国家整備士の資格を取得した。その後、車関係のイベント会社に正社員として勤務、さらに1年後には、自動車のドレスアップを行う会社に移った。
「車に関わることができ、とても充実した日々を過していました」
しかし、3社目の会社に籍を置いて、2年が経とうとしているとき、田中は、徐々に"違和感"を覚えるようになっていった。
「華やかな世界ではありますが、業務にのめり込む程に、車に対する熱意を失いそうな出来事を目の当たりにし始め、このままでは、自分の今までを支えてきた車が嫌いになってしまうと思ったのです」
まだ、やり直しは効くはずだ。30歳を間近に控えた田中は、リ・スタートを決意した。そこで目をつけたのがIT関連だった。
08年1月、田中は職業訓練校に通い始めた。
「ITといっても、その分野は千差万別です。訓練校に行けば、様々なことを学ぶことができます。その中で、自分に合った分野を見つけようと
思ったんです」ネットワークについてのレッスンを受けているときだった。田中は「これは面白い」と身を乗り出した。
「まったくつながりのないものが、ネットワークにより結ばれていくことに感銘を受けました。しかも、そのネットワークはどんどん広がっていき、尽きることもない。何て興味深い分野なのだろうと思いました。元々人とのつながりを何よりも大切にしてきた自分には、擬人的に見えて強くやりがいを感じました」
こうしたなか、訓練校が主催する会社説明会に、クロス・ヘッドがやって来た。 「ネットワークに強い会社ということで、興味を持って話を聞いていたのですが、その時の担当者が、楽しそうに話すんですよ、自分の会社のことを。『これほど、自分の会社を好きでいられるのって素敵だな』と思いました」
その後、1ヵ月間、クロス・ヘッドで企業研修を受けることになった。その研修中、田中は何度も「雰囲気のいい会社」であることを痛感した。さらに、ネットワークの仕事にも大きな希望を感じた。
クロス・ヘッドで働くことに、もう迷いはなかった――。
田中 陽 先輩からのメッセージ
この会社に入社したのは、08年7月。
現在は、大手ITサービスプロバイダ会社に配属となり、社内サーバーの運用などに従事しています。基礎研修などを通じて、ある程度の知識は得ましたが、実際の業務では戸惑う事が多く、最初の数日間は「やばいな」と思ったほどでした。
救ってくれたのは、先輩エンジニアの方々でした。配属先には、弊社のエンジニアが30人ほどいるので、わからないことは積極的に質問し、スキルの吸収に励んでいます。もちろん、自分で解決できる問題は、専門書やネットなどで調べるようにしています。
この会社に入ってですか? 本当に楽しいんです。日々の仕事にはやりがいを感じていますし、会社の雰囲気も最高です。まだ入社して間もないですが、一生続けていける仕事に出会えたかなと、思っているほどです。
取材日: 2008年11月







